多発性硬化症(MS)に関する「た行」の用語解説

 
  • 体性感覚誘発電位検査(たいせいかんかくゆうはつでんいけんさ):Somatosensory Evoked Potentials:SEP検査
    手または足に電気的あるいは機械的な刺激を与えることによって、その刺激が脳までどのように伝わるかを調べる検査です。病巣の有無と位置を確認する誘発電位検査のうち、特に脊髄と脳幹の異常を調べることができます。感覚症状を客観的に調べるために有用です。
  • 脱髄(だつずい)
    神経細胞の軸索を覆うミエリン(髄鞘)が損傷もしくは失われた状態のことをいいます。ミエリンが損傷すると、神経系での信号伝達がうまくいかず、さまざまな神経障害が起こります。炎症が軽いときには、ミエリンは損傷を受けても再生し、信号伝達も回復しますが、炎症が強いときには、軸索そのものが損傷を受け、回復できなくなります。

 
  • 中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)
    脳と脊髄、視神経からなる組織で、さまざまな機能の核となる神経系です。
  • 中和抗体(ちゅうわこうたい)
    生体は外部から侵入してきた異物(抗原)に対し、抗体を作る働きをもっていますが、抗体の中で、この異物(抗原)の働きを失わせる力をもつものを中和抗体といいます。薬剤に対しても中和抗体が作られることがあり、その数が多いと、薬剤の効果が弱くなったり効かなくなったりすることがあります。
  • 聴性脳幹誘発電位検査(ちょうせいのうかんゆうはつでんいけんさ):Brainstem Auditory Evoked Potentials:BAEP検査
    カチカチという音を聞いて聴覚に刺激を与えることによって、その刺激が脳までどのように伝わるかを調べる検査です。病巣の有無と位置を確認する誘発電位検査のうち、脳幹の異常を調べることができます。視覚誘発電位や体性感覚誘発電位と同様に、MS以外の病気でも異常が認められることがあります。