World MS Day 2026
120名超のMS当事者の声から生まれた
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多発性硬化症(MS)は、外見からは一見してわかりにくく、症状や困りごとも一人ひとり異なる疾患です。バイオジェン・ジャパンでは、 MS を一人でも多くの方に正しく理解していただくために、毎年5月末のWorld MS Dayにあわせて啓発活動を行っています。今年は、日常生活に欠かせない「食」をテーマに、料理に悩むMS当事者の負担を減らしたいという想いから、『“手間抜き” レシピプロジェクト』を実施します。
MS当事者への事前アンケートでは、「包丁を使っての作業が負担」、「フライパンなど重い調理器具が持てない」、「熱で症状が悪化するので火を使えない」、「立ち続けての調理が負担」、「献立を考えたり、手順を把握するのが負担」など、120名以上から料理に関するお困りごとが寄せられました。その声をもとに、有名料理家4組が「包丁や鍋・フライパンを使わない」「短時間で完成する」「料理途中でも作業を止められる」など工夫を取り入れたレシピを開発。MS当事者にとって料理が少しでも楽しく感じられるレシピになると同時に、忙しい毎日の中でも料理を楽しみたい、というすべての方にとって“やさしいレシピ“ ができ上りました。
ぐっち夫婦さん
栗原心平さん
山本ゆりさん
まるみキッチンさん
2026年4月には、ぐっち夫婦さんが講師を務める料理教室を開催。MS当事者の方に“手間抜きレシピ”の調理を体験いただき、料理における日々の悩みや工夫を共有しました。
ぐっち夫婦さん考案の「てりたま丼」「ちぎりレタスとカニカマの塩昆布和え」の作り方もご紹介しています。
お話をいただくまで多発性硬化症の知識がなかったので、YouTubeや本を見て症状を理解するところからスタート。調理器具の見直しや、調理方法、食材についても2人で議論しながら決めていきました。
料理教室では参加者の方々と会話をしながら料理ができ、私たち自身もとても楽しい時間を過ごすことができました。普段みなさんが大変に感じていることも直接聞くことができ、レシピを考える側としても学びが深かったです。「疲れたな」と思っているときも料理をしなければいけない場面があると思いますが、無理なく楽しくできるのが何より大切なことだと思います。レシピを持ち帰っていただいて、少しでも日常に活かしていただけると嬉しいです。
MS当事者の方からは「火を使いながら調理をするのがつらい」、「凝った料理を作るのが好きだったのに、今は簡単にできる料理になってしまった」といった料理のお困りごとをよくお聞きします。今回の手間抜きレシピでは、フライパンも複雑な調理器具も使わず、工程を簡略化しながらも味がすごく良いというのに驚きました。そして料理教室で皆さん楽しそうに料理をされていたのがとても印象的でした。「お料理しなければいけない」、「なんとかしなければいけない」と追い詰められてしまう方が多いですが、今回の料理をきっかけに「~したら楽しい!」を感じていただけると嬉しいです。
X多発性硬化症の診断を受けたときは「障がいを負うことになってしまう……」と涙があふれ、あまり眠れなかったことを覚えています。
MSに罹患する前は一汁三菜を意識した料理を作れていましたが、今はお味噌汁もインスタント。疲れてしまい台所に立ち続けるのがつらく、一品作ったら座って休み、と時間をかけて料理をしています。ですが、ぐっち夫婦さんの「てりたま丼」は、タレも炒り卵も電子レンジで完成できるのが最高だなと思いました! とっても美味しかったです。
成人したタイミングで親と一緒に海外旅行へ行ったのですが、その帰りに急に右足が上がらなくなりました。受診をした際、最初は別の疾患の診断を受けましたが、1週間経つとさらに症状は悪化。その後、MSの確定診断に至りました。
症状により、これまでフライパンを使うのがつらかったので、ぐっち夫婦さんの「てりたま丼」では、動かなくてもグリルでチキンを焼けることは新しい学びになりました! 炒り卵も電子レンジで作れたりするので、さらに料理の幅が広がりそうです。
監修:野原千洋子先生(東京都保険医療公社 荏原病院 脳神経内科 部長)
Biogen-288606