多発性硬化症について
診断基準

MSは、症状やMRI検査からわかる病変が時間的に多発すること(さまざまな時期にみられること)と、空間的に多発すること(中枢神経のあちこちにみられること)により診断されます。

国際的な診断基準

現在、広く用いられているのは「マクドナルドの診断基準(2010年版)」で、MSの病変の特徴を考慮して、MRIの基準が定められています。増悪が1回しかなくても、MRI検査と組み合わせて早期に診断ができます。

●MSと似た症状をもつ他の疾患
視神経脊髄炎、抗MOG抗体関連疾患、急性散在性脳脊髄炎、再発性急性散在性脳脊髄炎、悪性リンパ腫、脳血管炎、膠原病、神経ベーチェット病、神経サルコイドーシス、神経寄生虫症、 神経梅毒、進行性多巣性白質脳症、脳血管障害、HTLV-1関連脊髄症、自己免疫脳炎(傍腫瘍神経症候群含む)、脳梗塞、ミトコンドリア脳筋症、アミロイド血管症、CADASIL、亜急性連合性脊髄変性症、白質ジストロフィー、脳腫瘍、頸椎症性脊髄症、脊髄空洞症 など

以前は、視神経脊髄炎はMSとの区別が難しく混同されていましたが、近年、MSとは別の病気であることがわかりました。抗MOG抗体関連疾患はまだ独立した疾患かどうか議論の途上です。血液中の「抗アクアポリン4抗体」「抗MOG抗体」や脊髄MRI所見を調べれば区別が可能で治療法がまったく違うので、正確に診断することが重要です。