MSは病気の時期と経過によって3つのタイプに分けられます。
9割以上の方は、このタイプで発症します。
急に症状があらわれる「増悪(ぞうあく)」があり、しばらくすると改善に向かいます。2回目以後の増悪を再発といい、再発と再発の間に比較的安定している寛解期があります。再発の後に後遺症が残ることがありますが、症状の持続的増悪や進行はみられません。無治療では多くの方が2年に1回程度再発しますが、再発の頻度は不規則で予測は難しく、個人差もあります。
最初は再発寛解型で始まりますが、途中からゆっくりとした症状の増悪が止まらなくなります。一時的に進行が停止することもありますが、回復し症状が軽くなることはなくなります。
最初から長期にわたって徐々に症状が進行します。進行が一時止まったり、わずかに改善することもあります。日本人MSの約6%がこのタイプです。