多発性硬化症というなじみのない病名を医師に告げられた患者さんやご家族の方は、これがどのような病気なのか、つらい症状は治るのか、あるいはこれからどうなるのか、と不安でいっぱいのことと思います。
多発性硬化症は治療せずに自然経過にまかせれば症状が再発したり障害が進行する病気です。しかし近年の治療法開発の進歩によって、この病気を正しく理解し、医師と協力して治療にあたれば、再発をなくしたり、少なくしたり、再発してもその症状を軽く抑えることができます。初期から有効な治療を続けることにより、障害のない生活を維持することも可能となってきました。
多発性硬化症について:
[監修]多発性硬化症治療研究所 所長
斎田 孝彦 先生