多発性硬化症について
多発性硬化症とは

多発性硬化症は中枢神経系(脳・脊髄、視神経)の病気です。
中枢神経は神経細胞体から出る電線のような軸索を通して電気信号を伝え、暑さ・寒さの感覚や身体を動かす指令などを送っています。

電線がショートを防ぐためにビニールのカバー(絶縁体)で覆われているように、中枢神経もミエリン[髄鞘(ずいしょう)]というもので覆われています。

多発性硬化症では炎症によってミエリンが壊れ、中の電線がむき出しになって[脱髄(だつずい)]、信号が伝わりにくくなったり、あるいは異常な信号を伝えたりすることがあります。その結果、視力障害、運動障害、感覚障害、認知症、排尿障害などさまざまな神経症状があらわれるのです。

炎症をともなう脱髄病巣は脳や脊髄のあちこちに繰り返し起こります。脱髄が多発し、炎症がおさまった後に傷あとが硬くなるので、「多発性硬化症」の名があります。英語のmultiple(多発性) sclerosis(硬化症)の頭文字をとって、MSとも呼びます。