助成制度など社会的支援
ヘルプマークについて
ヘルプマークとは
ヘルプマーク義足や人工関節を使用している方、体の内部に障害(内部障害)を持つ方や難病の方、妊娠初期の方などは、配慮や援助を必要としていても、外見からはわかりにくい場合があります。「ヘルプマーク」はそのような方が身につけることで、周囲の方々に配慮を必要としていることを知らせ、援助を得やすくすることを目的に、東京都が作成したマークです。

都営交通(都営地下鉄各駅・都営バス各営業所等)では、「ヘルプマーク」を必要とする方々を対象に、ストラップ式の「ヘルプマーク」を無料で配布しています。「ヘルプマーク」の裏面には、緊急時に必要な情報(連絡先や必要な支援など)を書いたシールを必要に応じて貼ることができ、急な病変などでコミュニケーションをとることが難しくなった場合に、どのように支援してほしいかも周囲の方々に知らせることができます。

東京都では、援助を必要とする方が日常的にさまざまな援助を受けられる社会づくりに努めており、「ヘルプマーク」を身につけている方を見かけたら、電車やバスなどの交通機関で席をゆずる、困っているようであれば声をかけるなど、思いやりのある行動をとることを推進しています。

参照:東京都福祉保健局 ヘルプマーク
多発性硬化症の患者さんも使える「ヘルプマーク」

多発性硬化症(multiple sclerosis; MS)症状やその程度は人により異なりますが、疲れやすいほか、視力・感覚・運動障害などのために歩行や車内などで立ち続けることが難しいなど、配慮や援助を必要とするMS患者さんがいらっしゃいます。また、症状やその程度は日・時間ごとに変化するため、時期や状態によっては配慮や援助が必要というMS患者さんもいらっしゃいます。

MSは見た目ではわかりにくい病気です。そのため、杖や車椅子を使用していないときに車内で席をゆずってもらえない、優先席に座っていて不審な目で見られるなど辛い経験をされるMS患者さんが少なくありません。そのような経験から外出をためらっている、そのような経験をするのではないかと悩んでいるMS患者さんは、「ヘルプマーク」の使用を検討してみてはいかがでしょうか。実際に「ヘルプマーク」を身につけることで、援助が得やすくなったというMS患者さんの声があります。

MS患者さんの声
(患者さん座談会動画「-多発性硬化症:Multiple Sclerosisを語る-人により異なる症状、でもみんな同じMS」より)
ヘルプマーク
座談会動画全体
「ヘルプマーク」の普及・啓発活動に取り組むバイオジェン・ジャパン